ガラスコーティングとは?

ガラス質の硬質薄膜で塗装面を保護する最新のボディコーティングです。
これは常温硬化型のケイ素化合物を主成分とした被膜で、これまでにない高い定着性と被膜硬度が特徴の商品です。
その被膜硬度は板ガラスの硬度9Hに迫る、硬度8H以上を実現しています。

本来、板ガラスと同じく親水性で撥水性は全くありませんが、当店で扱う3商品は撥水性を持つ新世代のガラスコーティングです。

ガラスコーティングの特徴

従来のポリマーコーティング(有機系)と違い、無機質のコーティングです。
紫外線や有機溶剤などに影響されにくいので、長期間深みあるツヤを維持します。
またボディが高温時でも全く軟化しないので、従来のポリマーコーティングで汚れが落ちにくくなる原因だった,
「軟化時の汚れの抱きこみ」が起きません。

詳しくは各商品リンクページを参照して下さい。

作業工程

新車と経年車では作業工程が少し違います。 
経年車の場合、塗装面に鉄粉やその他付着物がついていることがほとんどで、まずトラップねんどやクリーナーでこれらを

除去する必要があります。その後トラップねんど使用時についてしまう除去キズを初期研磨で消します。

新車の作業工程

洗車→マスキング→仕上げ研磨→洗車・水分除去→脱脂→コート剤塗布→乾燥→最終仕上げ・チェック

経年車・研磨ありの作業工程

洗車→鉄粉その他付着物除去→マスキング→初期研磨・仕上げ研磨・鏡面加工→洗車・水分除去→脱脂→コート剤塗布→乾燥→最終仕上げ・チェック

下地処理・研磨について

「コーティングをかけると塗装面の傷はすべて消えるんですか?」 というご質問をよくされます。 
結論から言うと「NO」です。

ボディのキズには様々な種類があり、大きく分けると洗車でもついてしまう浅いキズ硬いものが当たってついたやや深めのキズ、乾拭きでついたやや深めのキズ鋭利で硬いものが当たってついた下地まで達しているとても深いキズ、ドアノブまわりの爪による引っ掻きキズなど飛び石などによるとても深いキズ酸性雨その他要因によるシミ、ウォータースポット、鳥糞跡、虫の付着跡(これらは侵食による塗膜のキズです)鉄粉除去後に残る侵食跡

などなど深さや範囲が様々なものがあります。

飛び石などによるとても深いキズはどんなに研磨しても消えません。
下地まで達している(白い下地が見えている)とても深いキズもどんなに研磨しても消えません。
これらを消すにはコーティングではなく補修(塗装)の作業が必要になります。
研磨で消す、または目立たなくする事ができるのは下地まで達していないキズが対象です。
当店で行う下地処理・研磨では塗膜の厚さとキズの深さをみながらフレキシブルに行っています。
簡単に言うと、これ以上削ったら塗膜が薄くなってしまうと感じたら無理に消さないという事です。
消そうと思えば粗めのコンパウンドを使いバフを長時間当てるだけですが、「キズを消すために塗膜をペラペラにしてしまう事」は永く乗られる車にとって良い事ではないでしょう。
これはコーティング業者の考え方にもよるものですが、なかには鏡面加工を謳い新車の肌(表面は少し波波になっています)をそぎ落としてしまうような研磨をする業者もいるようです。
いずれにしても塗膜の厚さは0.3ミリにも満たない薄さですので、必要以上の研磨は良くないでしょう。

ボディのコンディションは1台1台全く異なりますので、私はそのお車にあった研磨を行う事を心がけています。